2004年から2011年まで中日ドラゴンズの監督を務め、その8年間で4度のリーグ制覇を成し遂げ、一度もBクラスになることがなかった落合博満氏。
監督としての能力も物凄いものがあり、”オレ竜”と称されていましたが、選手時代も物凄い。
数多くのタイトルを奪取してますが、燦々と輝くのは史上最多3度の三冠王
現役時代に培った、努力と研究、そして生まれた哲学が監督としての手腕にも活きたのだと思います。
さて、落合氏のバッティングですが、その打法は代名詞ともいえる神主打法。
バットをほぼ体の正面に、45度くらいにバットを掲げるその構えは、筆者も少年時代に真似したものでした。
ただ、この神主打法は、上級者向け。
落合氏も少年野球教室などでは『絶対に真似しないように!』とつたえているとのこと。
その神主打法から生まれたホームランは510本で、特筆すべきはその176本(34.5%)がライト方向へのものであるということ
つまり、逆方向へ大きい打球を打てるということです。
そのことから、相手ピッチャーは勝負する際はインコースを攻めてきたらしいのですが、実際に落合氏が得意としているのはインコースで、ほくそ笑んでいたとの話もあります。
インコースを頻繁に攻められながらも、ライト方向へのホームランが30%を越えるということで見えてくるのは、インコースを右方向へ打つ技術の高さ
インコース打ちは芸術的とも言われています。
落合氏で思い出すのは、現在はアメリカメジャーリーグに活躍の場を移している松井秀喜選手の話。
2人は、読売ジャイアンツ時代に数年一緒にプレーしているのですが、松井選手によると「風呂場で落合氏のバッティング理論を聞かされたが、当時は理解できない部分もあったし、落合氏自身も『そのうちわかるよ』といっていたのが、最近になって理解できるようになった」とコメント(一言一句同じではありませんが)していたこと。
このことはプロ選手でも、すぐには理解ができないところまで理論を突き詰めていっているという裏付けではないでしょうか。
考え方が変われば、行動が変わり、行動が変われば、結果が変わるということですね
その他にも、落合氏にまつわる逸話はたくさんありますし、そのすべてに含蓄があります。
落合氏のバッティングは到底真似できませんが、その生き方を少しくらいは真似してみたいなとも思います。
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