これまで、いくつかの打法に関する記事を書きましたが、ここではその他の打法について少しずつ触れてみます。
●神主打法
バットを体の真正面に持ち、ホームベースの上にかかげるようにする。
神主が大麻(おおぬさ)を捧げお祓いをする動作に似ており、この名で呼ばれるようになった。
落合博満氏の代名詞ですが、現役選手でも読売ジャイアンツの小笠原道大選手などが採用。
ゆったりとした構えから全身を動かすことによりパワーを発揮するという考え方が根幹にあり、かつ、懐が広くなることと、手首を強く使えることがメリット。
パワーがアップする分、タイミングの取り方及びバットコントロールの仕方が非常に難しいと言われ、ある意味上級者向けともいえるよう。
●天秤打法
バスターにも似ており、ピッチャー寄りの手はグリップに、他方の手はバットの真ん中あたりをを支えるようにして掲げて構える。
掲げる位置は頭の上あったり、顔の前であったりする。
オリジナルは、故近藤和彦氏で、近年では読売ジャイアンツの松本哲也選手が採用。
元々は近藤和彦氏が速球に対応するべく剣道からヒントを得て編み出した打法。
●ガニ股打法
中日ドラゴンズや横浜ベイスターズで活躍し、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスでコーチを務める種田仁選手が2000年に開発。
構えた時点でピッチャー寄りの足の膝頭をピッチャーに向け踵を上げた状態で待つというオープンスタンスの一種。
種田氏が、ピッチャー寄りの肩(左肩)が入り過ぎることと、体の開きが早いことを矯正するために「そしたら最初から開いておいたら」という逆転の発想から生まれている。
体がピッチャーに正対するので両目でピッチャー・ボールを見ることができる。
ここまで3つを取り上げましたが、その他にも、2011年は日本ハムファイターズの監督であった梨田昌孝氏のこんにゃく打法や、西武ライオンズの中島裕之選手のぶった切り打法など、特徴のある打法はまだまだたくさんあります。
ちょっと、セオリーからは遠ざかる面もありますが、あくまでも目的は自分のスイングで強い打球を飛ばすこと
バッティングフォームを変えるということは(プロ選手の場合は特に)勇気がいること。
一風変わった打法に、ち密な計算が見え隠れしており、それを知った時は、その研究熱心さに頭が下がります。
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