OPS…聞きなれない方も多いかもしれません
OPSとは、「On−base Plus Slugging」を略したもので、打者を評価する指標の一つです。
【算出方法】
OPS=出塁率+長打率
【指し示すもの】
チームの得点に対する貢献度
打率と打点では見えない、チームが勝つために必要な”得点”との相関関係が強く、元来アメリカで開発された数値ですが、私たちが耳慣れしない通り、浸透しきってはおりませんが、日本プロ野球界においても重要視する面が出ていています。
「打率と打点では見えない」と書きましたが、その理由は、次の通り。
★出塁率には打率では換算されない四死球が計算対象となる
★打率では同じウェイト…つまり『1:1:1:1』になってしまう単打・二塁打・三塁打・本塁打を長打率では『1:2:3:4』とウェイトを変えて評価する
★打点は打順の前後関係によって左右される部分が多大にある
プロの世界では、このOPSが0.800を超えると一流、0.900を超えると超一流(オールスター級)、1.000を超えると球界屈指の強打者という評価になります。
参考までに、この記事を書いている時点で、日本プロ野球でのシーズン記録は、1974年に王貞治氏が記録した1.293が、アメリカ・メジャーリーグでは2004年にバリー・ボンズ氏が記録した1.422が最高となっています。
打率や打点では見えない部分が見えるとしたものの、OPSにもチェックできない部分もあります。
それは、走塁能力
ヒットを打った場合、走力のある選手は単打を二塁打にしたり、二塁打を三塁打にすることもありますし、得点と相関関係が強いとしながらも得点チャンスを広げる盗塁については触れていません
この点は考慮すべきですが、自分自身のバッター(打者)としての姿を見る1つの指標として、一度算出してみてもよいのではないでしょうか
ちなみに、下のように7段階の格付けがあるようです
●Aランク 0.9000〜(Excellent)
●Bランク 0.8334〜0.8999(Very Good)
●Cランク 0.7667〜0.8333(Good)
●Dランク 0.7000〜0.7666(Average)
●Eランク 0.6334〜0.6999(Fair)
●Fランク 0.5667〜0.6333(Poor)
●Gランク 0〜0.5666(Very Poor)
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