ピッチャーの投球術における『緩急』は、そのほとんどは球種と球速でつけるもの。
配球の軸となるストレート(直球)を基準として、速度を落とすチェンジアップやスローボール、その他にも曲がったり落ちたりする変化球はストレートより球速は遅くなります。
『緩急』をつけることで、バッター(打者)のタイミングを外して打ち取っていくわけですね。
しかし、ここではあまり一般的ではない『緩急』について書いてみます
それは、投球フォーム
投球動作に入ってから、ボールをリリースするまでの時間を調節して『緩急』をつけるということ。
その方法の例を上げるなら次のようなものですかね…
★上げる足の高さを下げることで速くする
★普段より一瞬、腰のタメを作る時間を長くする
★普段はワインドアップでも稀にノーワインドアップを織り交ぜる
★セットポジションからクイックモーションあるいはクイックよりさらに速く(全く足を上げずに)投げる
その他にも、セットポジションから足を上げるまでの時間を調節したりすることも可能でしょう
但し、これは多用することはあまりおススメしません。
なぜなら、こういう類の小細工は虚を突いてこそ有効な方法であり、フォームを変えて投げることによる球威の低下の方がより危険とも言えるから。
実際にプロ野球界にも、あんまり投球フォームによる『緩急』を実践しているピッチャーは少ない(というよりほとんどいない)でしょう。
あくまでも打者を打ち取るための方法として考えることが重要。
その試合でよく打たれている(タイミングがバッチリあってしまっている)バッターに対してやってみる価値はあるのかもしれませんよ〜
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